屋根のQ&A

Q1

屋根瓦の寿命って何年?

A1

粘土瓦(焼き物)の場合、材質としては20年~25年くらいは問題ありません。

ただし、「海に近い」とか、「積雪がある」などの地域的な要因により、築10年を過ぎると、塩害・凍害による瓦の割れが生じ、また吸水率が高くなり、瓦の劣化、自然のズレ、雨漏り、下地の木材の腐食などが発生してきます。そうなる前に点検し、注意することが必要です。
また、スレートやセメント系の瓦は表面の塗料が10年ほどで劣化してきますので、寿命は約15年と言えるでしょう。

Q2

新たに葺き替える屋根材は軽いほうが良いのですか?

A2

屋根材の重量だけで良し悪しは決められません。

一般的に軽い屋根材は風に弱いですし、重い屋根といっても新築時に構造計算された屋根材における重さであれば、まったく問題はありません。

また重いと地震の時に不安という意見がありますが、あの阪神・淡路大震災の時でも、家屋の倒壊のほとんどは、屋根の重量に関係なく、柱のシロアリ被害や老朽化により、基礎や地盤自体に原因があったとの報告があります。

Q3

化粧スレートなどをはがさずに新しい屋根材を施工する方法があると聞いたのですが?

A3

「カバー工法」や「カバールーフ」と呼ばれる工法です。

既存の屋根材を処理することなく施工するので手間が省け、屋根材によっては工事代金も全面葺き替えに比べて安くなる場合もあります。

しかしこの方法は屋根下地が老朽化している場合(築約15年経過等)の採用は、工事後の強風時には大変危険と言えるでしょう。

Q4

建物の修繕費を安くする方法はあるの?

A4

あります。屋根費用だけでなく外装工事全般を修繕することで総合的にいつまでも外観を損なわず、足場の設置費用も重複しないため工事費用も安くなります。

築後20~25年を目安に、外壁の塗り替えや屋根の葺き替えをはじめ、雨樋の交換など外装工事すべてを一度に施しておけば、屋根の下地材、柱や梁などの建物の大切な部分を雨風や日照の影響による老朽化を防ぐことができ、結果的に建物を長持ちさせることに繋がります。

逆に放っておけば地震や台風のときに建物に命を奪われることにもなりかねません。皆さんも目先の無駄金は使わず、建物と命を守る長期計画を考えてみては!!

Q5

工事金額の目安を教えてください。

A5

一般屋根住宅の場合、下記の金額が目安になります。

価格算出の条件
屋根面積 120㎡
屋根勾配 4~4.5寸
屋根形状 切妻屋根
現状屋根材 陶器和瓦
付帯・別途工事
  • ・仮説足場の設置
  • ・野地板補強工事
  • ・雪止め瓦設置、板金
  • ・樋工事、その他各種

上記条件でのお見積もり↓

いぶし瓦和型 約240万円
陶器瓦平板型 約200万円
コンクリート瓦 約180万円
化粧スレート瓦 約160万円

※消費税および諸経費・搬入費・別途工事費は含まれておりません。

三州瓦全国かわら相談室

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