瓦屋根の魅力

建物と命を守り、快適に安心して暮らす

豊富な種類で多彩な瓦屋根

瓦屋根といえばの一般的な日本家屋に見られる純和風の形や色をイメージされる方が多いのですが、和風だけでなく洋風の家に合うものや、シンプルでモダンな建築デザインに合うものなど、実はとてもカラフルで色々な種類の瓦があります。

優れた性能

断熱性

真夏は70度にもなると言われる屋根の温度。熱吸収率が小さい瓦は、断熱性が高く熱を伝えることが少ないのです。冬は外気が伝わりにくく室温の低下を防ぎます。また野地板との間の空気層が遮断役になり、まさに夏涼しく、冬暖かい素材です。

耐火性

1,000度以上の高温で焼成される瓦は燃えない素材です。火から家を守ってくれて、良質の粘土から作られた天然素材ですので有毒なガスもだしません。高熱にさらされた後、雨等で急激な温度変化があっても損傷しないほどの強度があります。

風土に適した通気性

瓦は下地板からわずかに浮かせて設置する施工法により、瓦と瓦の間に空気の層が生まれ、通気性が保たれて、湿気を逃し結露を防止します。屋根を長持ちさせられる点でも耐久性が高いのです。

防音性
遮音性

屋根からの雨音が、トタン屋根では叩きつけるような音になるのに対し、瓦屋根は土から出来ているので音の吸収性が高く、瓦の持つ厚みと下地板との空間が音を遮ってくれます。

耐風性

かみ合わせて固定し、瓦の形状や種類によって行う現代の施工方法があり、何十年に一度の大型台風による強風にも耐えられるようになっています。

耐水性

陶器と同じ滑らかな性質でほとんど吸水せず、炭素膜やガラス質のある瓦は水をはじきます。またなだらかな曲線と勾配で、素早く雨水を外へ流し雨漏りを防ぎます。

コストとメンテナンス

金属や化粧スレート、セメント系は初期費用としては安い印象がありますが、耐久性を上げるための塗装が10年ほどで劣化し、塗り直しの費用に余計なコストがかかり結果的に高くつきます。それに比べ素材自体の耐久性が高い瓦は塗装を行わず、10年に一度点検する程度でよく、万が一修繕が必要になっても一枚一枚交換ができる瓦ですので、その箇所だけ修繕すればよく、トータルにみればコストが低くすみ、メンテナンスに優れています。